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終活の進め方がわかる!やることリストと記入例まとめ【無料テンプレートあり】

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「終活(しゅうかつ)」という言葉を聞くと、少し堅苦しいイメージがあるかもしれません。でも実際は、人生の最後を迎える準備というよりも、“これからをよりよく生きるための活動”と言えるかもしれません。

たとえば、「もしものとき、家族に迷惑をかけたくない」「病気になったとき、自分の希望を伝えられるようにしておきたい」と感じたことはありませんか? 終活では、そうした思いを形にすることができます。年齢に関係なく、自分らしい生き方を考えるためのひとつの手段として、今や多くの人が終活に取り組んでいます。

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目次

1.事前準備としての終活

自分の人生を振り返る時間をつくる

終活を始める前に、自分の人生を振り返る時間をつくることがとても大切です。たとえば、これまでの仕事や家族との思い出、趣味で楽しんだことなどを書き出してみましょう。写真アルバムをめくりながら、「あのときは楽しかったな」「このときは大変だったな」と思い返すだけでも、自分の歩んできた道に誇りが持てるはずです。

また、自分がどんな生き方を大切にしてきたのかが見えてくると、「これからどう過ごしたいか」も自然と見えてきます。これはエンディングノートを書くときにも役立ちますし、家族へのメッセージとしても意味のあるものになります。

重要書類や資産の整理

通帳、印鑑、保険証券、不動産の権利証など、日頃あまり意識していない重要な書類を、わかりやすく整理しておくことも大切です。「あの書類はどこだったかな…」と後から探すのはとても大変ですし、ご家族が代わりに探すことになった場合も、かなりの負担になります。

たとえば、100円ショップで買えるファイルに種類ごとにまとめたり、「生命保険」「年金」「預金」などのラベルを貼っておくだけでも、かなり整理しやすくなります。家計簿アプリなどを使って、資産の一覧をまとめておくのもおすすめです。

家族と話し合っておきたいこと

終活はひとりで進めるものではありません。家族と話し合うことで、安心感や理解も深まります。たとえば、「病気になったらどうしてほしいか」「延命治療は希望するか」「葬儀はどんな形がいいか」といった希望を、少しずつ話題にしていくのがよいでしょう。

最初は照れくさいかもしれませんが、「最近こういうの考えるようになってね」と話し始めると、自然に会話が広がることも多いです。また、家族から見えていなかった心配事や意外な意見も聞けるかもしれません。話すことで、お互いに心の準備ができていきます。

2.具体的な終活項目チェックリスト

「何から手をつければいいの?」という不安がある方にとって、チェックリストはとても頼もしい存在です。

たとえば、「通帳や保険証券はどこにしまってあるか」「延命治療は望むかどうか」「遺言は書いてあるか」など、ひとつひとつ確認していくことで、自分の意思が明確になり、家族にも伝えやすくなります。

チェックリストを使えば、やるべきことを整理できるだけでなく、「ここまで終わった!」という達成感も得られます。はじめて終活に取り組む方にとって、大きな助けになるでしょう。

財産・相続に関する手続き

終活で特に大切になるのが「財産」と「相続」に関する準備です。財産といっても、預貯金や不動産だけではありません。自宅にある貴金属や骨董品、株式やポイントカード、電子マネーの残高なども含まれます。

まずは、これらをリストアップすることから始めましょう。手書きでも構いませんし、パソコンやスマホを使って一覧にしてもOKです。「どこに何があるか」「誰に引き継いでほしいか」など、自分の希望も一緒にメモしておくと、あとでとても役立ちます。

また、遺言書を残すことも考えてみてください。法的な形式があるため、専門家に相談しながら進めると安心です。

医療・介護に関する希望の明記

万が一、病気やけがで意思表示ができなくなったとき、「どんな治療を受けたいか」「延命治療はどうしたいか」といった希望を事前に書き残しておくことは、家族の負担を大きく減らします。

たとえば、「胃ろうや人工呼吸器は望まない」「自宅で最期を迎えたい」など、自分の気持ちを正直に記録しておきましょう。

また、介護が必要になった場合に備えて、「自宅での介護を希望」「施設入所も検討したい」などの希望や、かかりつけ医や相談窓口の連絡先もあわせてメモしておくと安心です。

葬儀・お墓・供養の準備

最後に、自分の最期についての希望も、できるだけ明確にしておきましょう。たとえば、「葬儀は家族だけで静かに行ってほしい」「音楽葬がいい」「お墓は既にある場所に入りたい」「散骨を希望」など、人それぞれの考えがあります。

最近は、寺院の永代供養や樹木葬、納骨堂など、さまざまな選択肢が増えています。「こうしてほしい」という気持ちを伝えておけば、遺された家族も迷わずにすみます。

費用の目安や問い合わせ先などもメモしておくと、より具体的で現実的な終活チェックリストになります。

終活チェックリストテンプレート

終活チェックリスト(Word形式)のテンプレートは下からダウンロードできます。必要に応じて編集、印刷してお使いください。

3.終活を継続するための工夫

エンディングノートの活用

エンディングノートは、終活を続けていくうえでとても便利なツールです。形式は自由で、市販の専用ノートを使っても、自作のノートやファイルでも大丈夫です。

たとえば、「私の基本情報」「家族へのメッセージ」「通帳や保険の場所」「医療や介護の希望」などを、自分の言葉で書き残すことができます。

ある70代の女性は、旅行が趣味だったため、「思い出の旅行先リスト」や「お気に入りの写真ベスト10」も書き添えていたそうです。そうした情報も、残されたご家族にとっては宝物になります。

定期的な見直しと更新

終活の内容は、一度決めたら終わりというものではありません。生活の変化や気持ちの変化によって、希望が変わることもあります。

たとえば、「延命治療は望まない」と思っていたけれど、友人が入院したことをきっかけに考え直したという人もいます。

ですので、半年〜1年に一度は、エンディングノートやチェックリストを見返す習慣をつけましょう。「今の自分の気持ちに合っているかな?」と問いかけながら、気になる部分を修正していくことが大切です。

専門家やサービスの活用

終活は、ひとりで抱え込まず、必要に応じて専門家やサポートサービスを頼ることも大切です。

たとえば、相続や遺言については司法書士や行政書士に相談できますし、葬儀やお墓に関しては専門業者が無料相談を受け付けていることもあります。最近では、地域包括支援センターや市区町村の窓口でも、終活に関する情報提供を行っているケースが増えています。

「誰に聞けばいいかわからない」という方は、まずは身近な市役所の福祉課に問い合わせてみるのもよいスタートです。

エンディングノート雛形(構成)とテンプレート無料ダウンロード

1.私の基本情報

項目記入内容
氏名田中 花子(たなか はなこ)
生年月日1955年5月5日
現住所東京都杉並区〇〇町〇〇番
血液型A型
本籍地東京都台東区〇〇
携帯番号090-1234-5678
緊急連絡先長男:田中 一郎(090-xxxx-xxxx)

2.家族・親族について

続柄氏名連絡先・備考
長男田中 一郎090-xxxx-xxxx
次男田中 二郎080-xxxx-xxxx
兄弟田中 三郎03-xxxx-xxxx

3.医療と介護の希望

  • かかりつけ医:〇〇内科クリニック(03-xxxx-xxxx)
  • 延命治療について:□ 望む ☑ 望まない
  • 介護が必要になったら:☑ 自宅希望 □ 施設でも可
  • 認知症対応:家族に任せたい

4.財産・重要書類の保管先

種類内容保管場所
預貯金○○銀行 普通口座自宅机 引出し1段目
不動産千葉の土地法務局 登記簿あり
保険証券○○生命保険ファイルNo.2
年金手帳青色のファイルリビングの棚

5.相続・遺言について

  • 遺言書の有無:□ ある(公正証書)☑ まだ作成していない
  • 遺言保管場所:______________
  • 相続の希望(例:自宅は長男へ、預金は均等に 等):

6.葬儀・お墓について

  • 葬儀の希望:☑ 家族葬 □ 一般葬 □ しない
  • 宗教・宗派:浄土真宗
  • 遺影写真:アルバム左から3枚目の写真
  • お墓:東京都○○霊園/○○家墓
  • 供養方法:□ 散骨希望 ☑ お墓で供養

7.ペット・大切なものの引き継ぎ

  • ペット:柴犬(コロ)→長男へお願い
  • 大切な趣味作品:パッチワーク・絵画 → 希望者がいれば譲ってほしい

子どもたちへ。ここまで育ててきたこと、たくさんの思い出が私の宝物です。悲しみより、笑顔で思い出してくれたら嬉しいです。ありがとう。

9.備考・自由記入欄

(例)

  • 介護施設や病院の情報
  • 預けている品の場所(銀行の貸金庫など)
  • 友人・知人への伝言

エンディングノート(Word形式)テンプレートは下からダウンロードできます。必要に応じて編集、印刷してお使いください。

4.見落としがちな終活のポイント

デジタル遺品の整理も忘れずに

私自身、スマートフォンやパソコンを毎日使っていますが、「これって自分がいなくなったあと、誰がどうするんだろう?」とふと思いました。

通帳や紙の書類はわかりやすいのですが、ネット銀行、Amazonや楽天などの通販アカウント、SNS(FacebookやInstagram)など、オンラインのものは家族には見えません。

私は、パスワードや重要なログイン情報を1冊のメモ帳にまとめて、保管場所も家族に伝えるようにしました。「デジタル遺品」という言葉も最近よく聞きます。スマホやパソコンを使っている方は、ぜひ一度考えてみてください。

ペットの引き継ぎについて考える

私は小さな犬を飼っていますが、「もし私に何かあったら、この子はどうなるんだろう…」という不安がずっとありました。

そこで、元気なうちに娘と話し合い、将来は引き取ってもらえるようお願いしました。フードの好みや病院の記録、予防接種の履歴などもノートにまとめています。

ペットは家族の一員。だからこそ、終活の中でもしっかり考えておくべきことだと思います。

思い出を形に残す工夫

最近では、文字だけでなく、音声や映像で思い出を残す方も増えているそうです。私はまだ試していませんが、「孫に向けてビデオメッセージを撮ろうかな」と考えています。

アルバムの中の写真にひとことメモを添えるだけでも、家族にとっては大切な宝物になると思います。手書きの手紙や、昔の話を音声に録音するのも素敵ですね。

財産が少ない方こそ伝えたい「想い」

私も「財産なんてほとんどないし…」と思っていました。でも、終活って「お金」だけじゃないんですね。

「ありがとう」の気持ち、「ごめんなさい」の想い、誰かへのエール…そういった気持ちを残すことが、一番の贈り物になると感じるようになりました。エンディングノートには「伝えたいこと専用のページ」もあるので、ぜひ活用してみてください。

無理なく続けるスケジュールの工夫

終活って、急いで全部やろうとすると疲れてしまいますよね。私がやっているのは、「月にひとつだけやることを決める」という方法です。

たとえば、

  • 1月:保険証券の場所を確認する
  • 2月:延命治療の希望を考える
  • 3月:写真をまとめる

というように、ゆっくり進めています。焦らず、一歩ずつが大切だと実感しています。

まとめ

終活は、決して「死」のためだけの準備ではありません。むしろ、「これからの人生を、もっと安心して、自分らしく過ごすための活動」だと言えます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、チェックリストを使ってひとつずつ取り組めば、着実に前に進むことができます。人生の棚卸しをして、大切な情報を整理し、家族と向き合い、希望を形にする…。それは、未来の自分と大切な人たちへの“思いやり”そのものです。

エンディングノートを活用したり、時には専門家の力を借りたりしながら、無理のないペースで進めてみてください。

このブログが、あなたの終活の第一歩を後押しできたなら、これ以上嬉しいことはありません。

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